back
2003.06.01

SRVにナビゲーションシステムを搭載



 『バイクにナビを積む』 - これは実は206を購入した2002年5月に既に考えていたことでした。

 そのため、以前306に据え置き型のCASIO製ナビを付けていましたが、206にはわざわざポータブル型を選んで購入したのです。 しかし、その直後に大変気に入っていたmy machine, EX-4をやむを得ない事情により手放すことになってしまいました。 EX-4は本当に気に入っていたので、それを手放した後、しばらくは二輪車を所有することはないと思っていましたが、 約1年後に知人からこのSRVを譲り受けることになったことは、嬉しくも予定外な事でした。そこでずっと以前から考えていた『バイクにナビ』を実現させることとなったのです。

 まずはバイクにつける方法ですが、バイク用品には「タンクバッグ」と言われるものがあって、ライダーのおなかの位置にあるガソリンタンクにマグネットで貼り付けるタイプのバッグがあるんです。 そしてそのバッグの多くは上面が透明になっており、そこに地図を入れておいて、いつでも見ることができるようになっているんです。 私もそれを利用してナビを入れてしまおうと思ったのですが、問題はナビの大きさとその厚さです。 大抵の地図はB5かA4だと思いますが、厚さはたいしたことが無いと思います。ところがナビはDVDが入るだけあって、それなりに厚さがあるんですね〜。

 そこで、インターネットでいろいろ情報を集めていたところ、こちらのページ(Link)でMotoFizzの「マップホルダーバッグ」(型番:MF-4591)にサンヨーのナビを入れているのを発見しました。 私の持っているナビはPanasonicのKX-GT100V(九州松下製)なのですが、サンヨーのものとおおよそ同じくらいの大きさですし、確か厚さは薄いはずなので、同じタンクバッグを購入してみることにしました。
 DriverStand川越店でインターネットで見つけたクーポンを使い、5,400円-5%+税で購入。以下に取り付けの詳細を記します。


【第1章】取り付け編

まずはサイドブレーキの検知機構をキャンセル
このナビ(KX-GT100V)にはサイドブレーキを引いた状態で無いと操作ができないようにプログラムされています。
ところがそんなものは簡単に外せるんですね〜
電源ケーブルから出ている1本だけの銅線を切断し、電源のマイナス端子にショートさせるだけです。
ここではセンサーの銅線と電源マイナスの銅線の被服をはがした状態です。
はんだ付け
上の被服をはがした状態に、はんだを盛り付けた状態です。
後はこの2本をつけるだけです。
施工完了!
ここまでできたら後は半田ごてでチョンと触ってやるだけで完了です。
動作確認
このようにいつでもメニュー呼び出しなどの操作が可能になりました。
ちなみにこの写真で使っているのはバッテリーから直でシガーライターソケットにつなげるためのケーブルで、秋葉原で「コード付きシガーライターソケット」を200円(だったかな?)とクリップ×2個を買ってきて自作したものです。
ショート防止
はんだが剥き出しのままではマイナス端子と言えどもショートが心配ですし、引っ張ったりしたときに少しでも切れにくくするために(あまり効果は期待できませんが)ビニールテープで守っておきました。
電源を取るためのケーブル加工
二つ上の写真で使用したケーブルは、もともとラジコンの充電器用に作成したのですが、これをナビに流用して、バイクのバッテリーに直結します。
そのため、クリップを取り外し、端子をはんだ付けします。
バッテリーは左のサイドカウルの中
カウルはヘキサレンチを使ってネジをひとつ外せば、後ろ側はゴムにはまっているだけなので、引っ張れば外れます。
端子はどうなってるのかな?
プラスは赤、マイナスは黒のケーブルが繋がっています。
ここにケーブルを直につなげるのですが、取り回しはどうしようかな…と。
ソケットは使わないときにはしまうようにしよう
常にソケットがタンクの上に出っ放しになっていたりすると、いたずらされたりする心配があります。
なので、ナビを使わないときには、ここの小物入れ(工具入れ)にケーブルごとしまえるようにしたいと思います。
これでスマートにしまえるかな
水の進入が恐いのでできるだけ下のほうにケーブルが通る程度の切り欠きを作り、ここにケーブルを通してふたが閉まるようにしました。
ケーブル取りまわし
エアクリーナーBOXの後ろを通してみることにしました。
そうすると、エンジンの高熱にもリアタイヤからの汚れからもケーブルが守れます。
バッテリーに接続
プラスネジだけでバッテリー端子は外れるので、もともとあるケーブルといっしょに友締めするように接続します。
あたりまえの話ですが、このとき絶対にプラスとマイナスを間違えないようにしましょう!
ついたついた!
電源入りました!
部屋の中で試してあったのであたりまえなのですが嬉しいですね。
それと、バイクのバッテリーで本当に大丈夫か不安でしたが、意外といけるようですね
こんな感じです
このナビはタッチパネルではないので、操作は全部リモコンになっています。
なので走行中はまず操作は不可能と考えていいでしょう。(T_T)
横から見るとこんな感じ
ケーブルも目立たないので、バッグの中を覗き見ない限り、ナビという秘密兵器を隠し持っているようには見えないでしょう。

【第2章】改良編その1…(デムパよわよわ)

ちょっと見にくい?
この写真は空の反射を腕で遮って撮影したので少し映っているのが見えますが…
見にくいよなぁ
空を反射させるとこのようにまったく見えなくなってしまいます…ぅっ!
何とか見えますね
ためしにちょっと走ってみましたが、実際に乗ると自分の頭(ヘルメット)で影を作れるので、この写真ほど見にくい訳ではないです。
デムパ入りません(T_T)
この写真、なんと電波が入っていません。
やっぱタンクに貼り付けただけでは、自分が影を作るだけあって、電波も遮ってしまうのでしょうね。
とにかくGPSアンテナの良い位置を探さなければ!
電波の状態をチェック
良好な受信状態だと、このように5つくらいの衛星を捉えています。
さて、GPSアンテナの位置の違いによって、それはどのくらい変わってくるのでしょうか?
GPSアンテナ-ヘッドライト上
あまり条件が良い場所で実験しても違いが出るか解りませんでしたので、建物のすぐ脇で実験しました。
この状態だと衛星5つを捉えていました。
しかし、この状態では曲面になっているため、アンテナの下にある磁石2つのうち片方しかついていない状態ですし、なんと言ってもちょっと格好悪いです(^^;
GPSアンテナ-ハンドルトップブリッジ上
この状態でも衛星5つです。
これも不安定に見えますが、磁石2つがついているので、ヘッドライトの上よりは安定しています。
ただ、どちらにしても曲面なので、簡単に鉄片でステーをハンドルに固定した方がいいかもしれませんね
GPSアンテナ-タンク上
ライダーが乗った状態では衛星2つでした。
機構上、3つ以上の衛星を捉えられないと現在位置を特定できないので、これでは事実上使用できません。
よってこのパターンはナシですね。
以上の結果より、GPSアンテナはハンドルトップブリッジ上にとりあえずは決定しました。

【第3章】改良編その2…(ケーブル短いぞ)

電源ケーブルがちょっと短い
エアクリBOXの後ろを通してしまったのでタンクバッグを目一杯後ろに設置しないと届かない状態になってしまいました。
これではあまり具合がよくないので、取り回しを変更して、もう少し届くようにしようと思いました。
次の策はエアクリBOXの上を通す手です。ケーブルは上に伸ばすのでこれで長さが稼げるはずです。
最結線
このようにタンク下から持ってきた配線をもう一度バッテリーに結線します。
できました
このような位置から電源ケーブルを取り出すことに成功しました。
普段はしまっておきます
ナビを使わないときには電源をしまうことができるので、このようにソケットを小物入れにしまって…
配線もすっきり
先ほど作った切れ込みに配線をあわせて蓋と干渉しないようにしまいます。
完成!
このようにケーブルがあるのは解りますが、よく見ないと解らない程度です。


 これでいつでもどこでもツーリング先で「どこだここは???」という状態になることは避けられます。まぁ、もともと地図を見るのは得意なので、ウッカリ道を間違える程度のことしかありませんでしたが、ツーリングの楽しみが増えたことは間違いないでしょう!。
 来週は奥多摩に行く予定があるのですが、天気はどうかな〜?(^o^)



戻る
All Right Reserve, Copyright(c) 2002 issie