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2003.07.06

SRVのエアクリーナー交換(ダイレクト導入による燃調取り-2)


 さて、前回のレポートで燃調が完全に取れたと書いてしまいましたが、 実はまったくダメダメでした。

 と、いうのは、以前から気になっていた中速域でのボコつきが、 どうも収まっていないだけではなく、 なんだか悪化してしまっているようなんです。 近所の坂道を2速の3,000rpmで上ろうとしたところ、 ボコボコ言ってそのまま止まりそうになってしまうんです。
 これは困ったぞ〜。ということで、レッドバロンのメカニックさんに相談しに行ったところ、 「ジェットニードルのクリップ段数」を換えてみると効果があるんではないかとの事。
 たしかにアクセルを開き始めた段階では、ダイヤフラムとジェットニードルがいっしょに開かれ、 その空気量に応じたガスが、ジェットニードルの開いた量だけ出る仕組みになっているはずです。 そこで、アクセルの開き始めはダイヤフラムが開いてもジェットニードルが開かないように、 はじめからジェットニードルが閉まる側にずらしておけば万事OKっぽいですね。
 そこで、とりあえずどうなるか解りませんが、ニードルのクリップ位置を上げて見ることにしました。


事前調査
ヤフオクで仕入れたキャブレターと交換して使わないダイヤフラムAssyがあるので、そのジェットニードルをバラしてみました。
全部で6点からなっているようですね。一番左の爪楊枝がニードルで、 その先端の逆側に5本の筋が入っています。 そこをC字型したクリップで押さえるんですね。
はじめは真中の3番目にクリップが止まっていました。
調整前
ピンぼけですが、3段目に止まっているのがわかるかと思います。

調整後
とんでもなくカブっているような感じなので、 一気に2段上げて1番上の段につけちゃいました。
しかし、念のため、スペーサーを挟んでありますので、 まだ若干だけ調整の余地があります。
組み付け前
このような順番で組み付けます。
この角度からだとスペーサーが解りますよね。
プラグ焼け具合1
低回転と高回転では燃調が取れているので、 アイドリングや思い切り回した際などには、 プラグの焼け具合はいい感じなんです。
しかし、3〜4,000rpmくらいの中速域でアクセルを開けると、 とたんにボコボコ言い出し、このように真っ黒にカブってしまうんです。
タンクもヤバッ!
キャブを外す際に中のガソリンを抜きますが、 いつもこのように錆が出てきます。
ま、給油口から覗いただけでも錆びている個所が見えるくらいなのですが…
こりゃサンポールぶち込んで錆取らにゃまずいな〜
組み付けます
チョット話がそれましたが、組み付けます。
少し大きめのマイナスドライバーが必要です。
ジェットも交換
前回、117.5番と125番の中間ということで120番を選びましたが、
どうも高速側では若干焼け気味に見えるので、 122.5番にしてみました。
プラグ焼け具合2
R298のさきたま大橋で全開走行後、プラグを見てみました、
上々ですね。もともと黒くなっていたので写真では解りづらいですが、 なかなかいい焼け方をしています。
中速も高速も問題なくなりました。もちろんボコつきも解消されました。
プラグも交換
SRVを譲ってもらってから、すぐにプラグも交換したのですが、 これまでの整備によってかなり真っ黒に汚れてしまっているので、 NGKのイリジウムIXをおごってあげました。
よろ昆布
西友で北海道の物産をワゴンで売っていたのですが、 その中で目に付いたこの豆菓子をGET!
豆菓子を選ぶなんておいらもジジィになったなぁ、、、 なんて思いつつ、ホームページ作りながらつまんでいました。

インプレッション


 なんと言っても中速域のボコつきが完全に解消されました。
 アクセル全開でも、ゆっくり加速しても、パーシャルで巡航しても、いずれの回転数でも違和感は完全になくなりました。
 しかし、今回はキャブのオーバーホールからエアクリーナー交換、ジェット交換、ジェットニードルクリップ位置変更と、キャブ関係のメンテナンスについて、ほぼフルラインナップの作業になりましたが、これでようやくキャブレターの仕事がどういうものなのか、少し理解することが出来た気がします。
 しかも、これがまだ2気筒だったから調整もしやすく、何とかなる部分も多かったですが、4気筒だったら絶対にあきらめていたことでしょう。あと、空冷だからということもあるかもしれません。水冷の場合、面倒な機種になると、ラジエターの取り外しも入ってくるかもしれないそうなので、もしそんなことになったらトライ&エラーを繰り返している間にくたびれて、放り出してしまうでしょう。

 ま、何はともあれ、これで最後に残った、タンクの錆び取り&コーティングがラストメニューになりそうです。


2003.07.06
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