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Nikon FE
入手日:失念

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 このカメラは中学の頃に祖父よりいただいたものです。
 しかし、高校生のときに使用していて突然、フィルムを取り出そうと思い、 巻き戻しノブを持ち上げても持ち上がらず、無理やり持ち上げたら、 フィルム室の一部が割れてしまい、さらにそのままフィルム室のロックが壊れてしまいました。
 その後、なぜか祖父は全く々機種をもう一台持っていたので、そちらも頂くことになり、 そのカメラが今のメインカメラになっているのです。
 そしてこちらのFEには今後とも、メインの機材が壊れた際には部品取りになってもらうという、 大変重大な使命があります。

 と、ここまではこのカメラの説明ですが、 このカメラは私にとってはとても重要なモノなのです。 それは、カメラをここまで集めることになったのは、実はこのカメラに起因しているのです。
 このカメラが壊れて以来、々カメラが私の手元に来たので、はっきり言ってしまえば、 不要となるはずでした。  しかし、祖父から預かった大切なカメラを壊してしまった、 自分の罪を償うというわけではありませんが、どうしても自分の力で修理したかったのです。
 もちろんこの年代の一眼レフカメラ、それも天下のNikonが作ったカメラを、 素人の人間が簡単にバラして直せる訳が無いことは、幼かった私にも痛いほど良くわかっていました。
 そこで、このカメラを直す前に、練習としてジャンクのカメラをいくつかいじってみれば、 きっとFEを直すことができるくらいの腕が身につくかもしれない、と思ったのです。
 そう思ったことと、親から譲り受けたコンパクトカメラを手放してしまった時期が重なり、 このように『ジャンク品をバラして、時には運が良ければ直すことができる』、 という妙な趣味が増えてしまったというわけです。(笑)




軍艦部周囲1
赤矢印で示したプラスネジを1本外します。
軍艦部周囲2
ペンタ部および右側面の赤矢印で示したプラスネジを2本外します。
軍艦部周囲3
ペンタ部および左側面の赤矢印で示したプラスネジを2本外します。
以上5本で軍艦部周囲のネジは完了です。
巻き上げノブ部1
支点の上部に両面テープで張ってある皮を丁寧に剥がします。
巻き上げノブ部2
皮を剥がすとカニ目ネジが現れるので、外します。
巻き上げノブ部3
このように巻き上げノブが自由になるのですが、赤矢印部にバネがかかっていますので、 時計回りの方向にそのバネの自由になる方向に回しながら、ノブを取り外します。
巻き上げノブ部4
多重露光スイッチが剥き出しになれば、巻き上げノブ部は完了です。
シャッタースピードダイヤル
後周囲に3本あるマイナスネジを緩めます。
するとすぐに上方向に引き抜くことが出来ます。
このとき、ダイヤルをどこにセットしたかを覚えておく必要はありません。
なぜなら、回して見ればすぐに場所を特定できるからです
巻き戻しノブ部1
もっとも難関な巻き戻しノブ部のスタートです
一番初めに、フィルムにかみ合う部分にニッパーなどをはさみつつ、 ノブを時計と反対方向に回して緩めます。
巻き戻しノブ部2
ノブをすべて緩めると下記のように4つの部品がまとめて取れますので、 順番と向きをを忘れないように置いておきます。
巻き戻しノブ部3
さらにフィルムにかみ合うシャフトが抜けます。
ここに乗っているもう一品のシャフト(太いほう)はこの段階ではまだ抜けません。
巻き戻しノブ部4
小さくて見難いですが、カシメられている小さなCリングを外します。
これはちょっとコツがいりますが、Cリングの口を広げながら上に持ち上げることで簡単に外れます。
巻き戻しノブ部5
するとこのようにフィルム室のロックのみになります。
この部品は持ち上げれば外れます。
巻き戻しノブ部6
さらに実際にロックをしている部品を外します。
矢印のように切り欠き部分を上方向に回すと、スプリングもろとも外せます。
スプリングを紛失しないように気をつけましょう。
巻き戻しノブ部7
今度はフィルム感度/露出補正ダイヤルを外します。
巻き戻しノブ部8
プラスネジ2本は問題ありませんが、変形シャフトはカニ目回しか、 ピンセットのようなものを差し込んで回すと通常のネジと同じに外れます。、
巻き戻しノブ部9
ネジを3本抜きました。いよいよクライマックスに近づいてきました。
巻き戻しノブ部10
ダイヤルロック部の周辺部品を外します。プラスネジ3本です。
巻き戻しノブ部11
ネジを外しました。黒いプラスチック部品は上に持ち上げれば外れます。
さて、いよいよです。
準備完了
以上で軍艦部を外す準備が整いました。
軍艦部取り外し
巻き上げノブ周辺のスプリングに引っかからないよう、注意深く軍艦部を持ち上げると、外すことが出来ます。

 このあと、フィルム感度/露出補正ダイヤルのユニットを外したところで、 部品が欠けていたため、このままでは修理が出来ないことが判明しました。
 このFEはフィルム室の蓋を閉めたら開かないカメラになってしまいました(笑)
 そのため、部品取りとして完全にジャンク状態のFEが手に入らない限り、 復活させることは不可能になりました。
 しかも、もし部品が手に入ったとしても、その部品はボディ自体に深くかかわる部品なので、 この分解のさらに先に進む必要があることがわかりました。
 よって、その部品が手に入ることがあれば、 さらにこの先の分解方法を解説できることかと思いますが、 それはいつになるか解りません。。。

2003.09.07

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