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このカメラは2台持っていました。 1台目は秋葉原のカメラ店「カメラのにっしん」でジャンクコーナーより救出。 2台目は毎度のヤフオクでPenEESとセットで入手。 このページで紹介するのは1台目のものです。 何はともあれ、Penシリーズで一番明るいレンズを搭載しているカメラです。 プログラムEEでシャッタースピードと絞りを自動調整しています。 感光素子はcdsで、電池は今は亡き水銀電池H-D型(1.35V)を使用しますが、 LR44に適当なものを巻きつけて強引に使用できないこともありません。 ただし、LR44は5Vなので、電圧の差によって露出に狂いが生じてしまいます。 まぁネガしか使わないのでむしろ若干オーバーになるのは問題が無かったりします。 Penシリーズとしては異例なフォルムではありますが、 オリンパスの35シリーズでは似たような形がありますね。 なかなか小型にまとまっていて、スッキリしたフォルムは、 嫌いではありません。 EEDって特殊なシャッターユニットを採用しているおかげで、 シャッター作動時に「シャー」というガバナー音が聞こえるのですが、 実はこの機構が弱点で、シャッター不良が起こりやすいようですね。 私が拾ってきたものも、シャッター、セルフタイマーが不良だったので、 直せるか自信は半々だったのですが、やはりここがネックで断念しました。 どうやったら直るのかな??? それとも一度おかしくなったらもうあきらめなくちゃいけないのかな? まーいっか。 ここから2004.07.20追記 その後、手元に残した1台のEEDの不調の原因はCdSであることがわかりました。 この固体はガバナーの異常は無いのですが、 どのような状態でもシャッターが切れるのですが、 フィルム感度を最低の12にセットして、さらに露出計の窓を指で覆ると、 通常は露出不足のためにあの「赤ベロ」が出てしまうはずなのですが、 この固体はそのような状態ですシャッターが切れてしまうのです。 そこで、内部の構造を見てみると、露出計の針は微妙に動いているもの、 CdSという光の量に応じて抵抗値の変わる、可変抵抗のような半導体を、 指で覆っても針の振れ幅がとても小さいのです。 通常であれば指で覆ってしまうと、光の量が足りずに、 針は目一杯露出不足の方向へ振れてしまうはずなのにです。 これで原因はほぼCdSの経年劣化による不良と推測したので、 あとはそのCdSを交換するしか直す方法はありません。 しかし、このような古いカメラの部品は、 すでにメーカーも持っていないに決まっています。 そこで、100円ショップをブラついていたときに発見した、 センサーライトの部品を使用することにしました。 実際に装着するには抵抗値が合うかどうかも判りませんが、 比較的明るい状態で、テスターで測ってみると、 元々ついていたものと、ほぼ同じ抵抗値を示しました。 そして指で覆うともちろん敏感にテスターの針が振れます。 これは期待できます。 で、とりあえずやってみました! 露出計のCdSはそのカメラの測光性能を司る、 まさに心臓部ともいえる大切な部品です。 それを移植してしまったということは、 人間にたとえるなら心臓移植をしたような状態でしょう。 車にたとえるならエンジンの載せ換え? 露出の変化を実際に空シャッターを切って、 さまざまな条件でテストしてみた結果、 なかなかいい感じに変化しているように見えます。 実際にはポジフィルムででも撮影してみないとなんともいえませんが、 とりあえずネガで撮る分には、 この程度制御されていれば大きな問題はないかと思われます。 写りを確かめたら、一度ポジで実力テストをしてみようと思います。 2003.02.20 記載 2004.07.21 追記
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