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YASHICA ELECRTO 35MC
入手日:2003年3月2日

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このカメラは2003年3月2日に妻の親戚にいただいたものです。

ヤシカのエレクトロシリーズは、初めて測光回路にICを用いたので、その名称になったようです。
露出の方式は絞り優先シャッタースピードオートのみになります。
フラッシュ撮影時には、ボディに向かって右側面にあるストロボ端子にケーブルを差し込むと、
シャッタースピードが固定され、絞りをマニュアル操作で決定するのですが、
フラッシュマチックがあるわけでもないので、初心者には難しいでしょう。

私は同シリーズでもう一台、CCNというものを持っていますが、
そちらは明るいレンズと、距離計を搭載しているため、
一回り大きなボディになっています。

一方このカメラは距離計を持っていないため、
ピントあわせはファインダー内右側にイラストと指針で表される目測式になります。
f2.8というレンズの明るさからは、ちょっと心もとないですが、
絞りを開放にしなければ、それほど困ることはないでしょう。

今回いただいた「MC」は全体的に汚れていましたが、
電池を入れてみるとまったく問題なく動作したため、
外見を少し掃除しただけでとりあえずOKということにしました。

本当はファインダーにも少し埃が入っていたので、掃除しようかと思ったのですが、
覗いて見るとまったく気にならない程度だったので、そちらも手をつけるのはやめました。


正面
写真ではわからないかと思いますが、
実際には大変小さく、この時代のカメラでは最小の部類ではないでしょうか。
レンズの上についている小さなレンズが露出計の測光部です。
左下に見える小さなつまみを押し回してフィルム感度を設定します。
上面
左から巻き戻しノブ、ストロボステー(ホットシューなし)、
ストロボステー部に緑色の動作確認ランプ、
シャッターボタンと、その周辺部はシャッターロック。
そして巻き上げノブと、その上がカウンターです。
鏡筒部は先端からピントリングと絞りリングです。
絞りリング右側に小窓があって、そこがフィルム感度設定窓です。
フィルム感度の設定値は25-1000です。
背面
何もありません(笑)
撮影時に必要な機能はすべて軍幹部と鏡筒部に集められています。
コンパクトな割には、というかその小ささのために、
ボディの厚みを感じるほどです。
しかし、ストロボステーを前後方向にフルサイズとっていないことからも、
薄型化への苦労をうかがい知ることができます。
ファインダー
距離計がないので唯一機能があるのは右側のイラストと指針のみです。
また、写真では見えませんが、ファインダーの一番右上の端に、
シャッターを半押ししたときには、緑色のランプが付きます。軍幹部と同一のものですね。
(フィルムを巻き上げてあるときのみ、半押しで光ります)
鏡筒周りのバラシ1
このカメラは廉価版らしく、このあたりの目隠し版はプラスチックで接着してあるだけです。
写真のように、小さいドライバーを突っ込んではずします。
鏡筒周りのバラシ2
ご覧のとおり、接着剤が見えますか?
ちなみにレンズ回転式なので、下手にバラすと後でピント調整が必要になってしまいます。
絞り羽根
普及価格帯の製品だったはずなのに、見てください。
絞り羽根が廉価な2枚ではなく5枚になっているのです。
これはいいボケ味が見られるはずですが、、、ピントが目測のみで、 レンジファインダーじゃないのが惜しいですね。

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