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Konica C35 Flash matic
入手日:2002年11月15日

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このカメラは2002年11月15日にYahoo!Auctionで、2,800円で落札したものです。

実はC35自体は2台目です。
以前に所有していたものは、米国滞在中に知り合った中国人の友人に譲りました。

その後、画質とデザインの秀逸さ、軽快さ、そしてB(バルブ)が付いていたり、 ファインダーでシャッタースピードと絞りの関係がとても見やすいなど、 その特徴がとても気に入っていたため、もう一台手に入れたのでした。
ただし、全く同じモノではなく、これは「Flashmatic」といわれる、 フラッシュ撮影時の絞りと距離が連動する機構です。 実は以前のモノも後期型だったため、Flashmatic機構はついていたのですが、 このモデルはその機構をウリにしたマイナーチェンジモデルにあたるモノのようです。
入手時にはバルブが正常に動作せず、 おそらくこの機種の最低スピードである1/30秒でシャッターが閉じてしまうというものでした。
入手してすぐにレストアを開始したのですが、 どこが悪いかいまいち良く解らず、一度はあきらめていたのですが、 体調を崩して休職したことから、10ヶ月ぶりにバラし途中の部品を組み付けつつ、 不具合部分も修正したので、無事に復活することが出来ました。



正面
『じゃ〜に〜コニカ』というキャッチフレーズで大ヒットしたモデル、 とのことですが、1971年発売とのことですので、私はまだ生まれていません(^^;
F2.8という(今となっては)大口径レンズの上がcds(露出計)の感光部、下がISOの設定窓です。 設定はレンズのすぐ外側にあるギザギザのついた輪を回します。
左のレバーはセルフタイマーです。左に回して設定してシャッターを押すと回り始め、 10秒後にシャッターが切れた後に、シャッターボタンがポコン!と戻ります。
その際の露出はシャッターを押したときの露出が保持されます。
上面
左から巻き戻しノブ、フラッシュ用のホットシュー、シャッターボタンに巻き上げレバー、カウンタです。
とても標準的な配置ですね。
鏡筒を見ると距離計と絞りの設定リングがあります。
絞りのリングは絞りリング下部にあるボタンを押しながら回します。
フラッシュを使用しない際には「AUTO」の印を、ガイドナンバー「14」に合わせて置くそうです。
また、「B(バルブ)」使用時には、鏡筒先のピントと同じマーキングに「B」を合わせます。
底部
左からロック解除ボタンと三脚穴、電池蓋です。
電池蓋がプラスチック製なのがちょっと安っぽいかも(^^;
ファインダー横
このようにファインらー内に見える指針が、外からも見ることが出来ます。
指針式のカメラならではのことで、ちょっと面白いですよね。
ファインダー
シャッタースピードは1/650〜1/30秒、絞りはF2.8〜14です。
中央の二重像もくっきり明るくて見やすいです。
フィルム室
懐かしいサクラカラーのシールがついていました。
モルトプレーン(黒いスポンジ)はボディ側の溝にはありませんので、 蓋側に張り付いています。結構複雑なところにも張ってあるので、 張り替えるのに少し苦労してしまいました。
ピント調整編
ルーペ
できるだけ倍率の大きい、小型のルーペが必要になります。
ファインダースクリーン
顕微鏡用のプレパラートのようなものでもいいかと思いますが、
私はジャンクのNikonFEについているファインダースクリーンを外して使いました。
ピント確認
シャッターを開けっ放しにしなければならないので、B(バルブ)にしてレリーズケーブルで固定します。
そして遠くの背景などにカメラを向けて、無限遠で調整します。
二重像調整
写真の青矢印が左右方向のずれを修正するネジ。
赤矢印が縦方向のずれを修正するネジになります。
これを調整し終われば、ピントの調整は終わりです。
カウンター
ちなみに軍艦部をあけると、カウンターのロックがフリーになるので、 ちょっと手でも引っ掛けると外れてしまいます。
もし外してしまった場合には、時計と反対方向にカウンタを回し、赤丸部分で写真のようにロックすればOKです。
試写編
ススキ野原
MinoltaのDumageScanDual2で取り込みました。
赤い枠が下の写真の部分です。
最大解像度
DumageScanDual2の最大解像度で取り込みました。2820dpiです。
ピント面と思われる部分をスキャンしましたが、 曇天の野外で絞っていることもあり、とてもナチュラルな描写です。
2003.10.01:記載
2003.11.10:追記

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