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Olympus 35ECR
入手日:2003年11月15日

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このカメラは2003年9月20日にYahoo!Auctionで、1,530円で落札したものです。
デザインがなんとなくPenシリーズの流れを汲んでいるような気がしますが、 元になった35EC自体がもともとPenEEDと同じシリーズだったのに端を発するのかもしれません。
ボディは35mmフル版の割にはかなり小型で、 F2.8級のレンズを積んでいる普及機の中では最小の部類ではないでしょうか。
元々、35EC自体は距離計連動ではなかったのに、 cdsをレンズ上に移動して、そのスペースに無理やりレンジファインダーを入れているので、 軍艦部はかなりキツキツに詰まっています。
そのおかげもあって(?)コンパクトな割にずっしりとしているので、 手にもった感じの重厚感はかなりのものです。
シャッター音に特徴があり、特にシャッターボタンを戻すときに、 ガバナーを回すような「ジャリ」音がします。 しかも戻りが悪い!いつものように妻の除光液を染み込ませたら回復しましたが。。。



正面
正面から見るととても可愛く見えます。
ファインダー部は35SPに似た手法で作られていますね。
鏡筒右に見えるレバーはセルフタイマーではなく、 シャッターボタンのロックになっています。
セルフタイマーはついていません。
上面
とてもシンプルで、巻き戻しノブ、巻き上げレバーは無く、 フラッシュ用のホットシュー、シャッターボタンにカウンタのみです。
ホットシュー横のオレンジ色の部分は動作確認ランプで、 シャッター半押しからシャッターが閉じるまで光ります。
底部
左から三脚穴ロック解除ボタンと、電池蓋、そして巻き戻しノブです。
電池蓋がちょっと変わっています。
電池蓋
電池は水銀電池を二つ使うのですが、得意のLR44×2で代用してしまいます。
レンズが…
この個体は残念ながらレンズに曇りが生じてしまっていて、 拭いても洗っても落とすことが出来ませんでした。
今度、研磨剤で磨いてみようかな…(^^;
フィルム室
モルトプレーン(黒いスポンジ)が腐っていたので張り替えました。
ちなみに巻き上げノブはPenと同じようにノブ式になっています。
フィルムも右側にひっくり返して挿入するようになっています。
ファインダー
シャッターは電子式のため、暗くても長時間露光してくれます。
ファインダーは明るくて見やすいのですが、中央の二重像はあまりはっきり見えません。
また、動作ランプはファインダー内でもこのように見ることが出来ます。
分 解 編
レンズボード取り外し
この個体はレンズが曇っているだけでなく、 シャッターが開いたり開かなかったりという症状があったため、分解することにしました。
軍艦部、底カバーを外したうえで皮を剥がしてネジを4本外すとレンズボードごと外すことが出来ます。
cds取り外し
鏡筒の一番外側にあるカニ目ネジを外すと、cds部分を取り外すことができます。
cdsへの配線はワイヤーではなく、接点で通電させているので、 断線を心配することはありません。
バラシ途中
レンズボードを取り外したところです。
ここまでバラすとテスターで通電試験などができるようになります。
軍艦部
かなりキツキツに詰め込んでいますね。しかもレンジファインダー部は斜めに光を導いています。 ムリしていますね〜(^^;
ちなみにレンズボードを外すにはちょっと工夫が必要で、 最初にレンズボードとこの写真中央にある基盤を止めているネジを、 ドライバーを突っ込んで外さなければならないようです。
ピント調整
C35を調整したのと同じ様に、NikonFEのファインダースクリーンとルーペを使用して、 無限遠にピントを合わせます。
ファインダー調整
二重像の調整は赤丸印のネジが左右の調整になります。
上下は見つかりませんでした。たまたまずれていなかったのでいいのですが…どこにあるんだろう?

2003.10.01:記載
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