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OLYMPUS 35DC
入手日:2002年4月13日

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このカメラは2002年4月9日に「Yahoo!Auction」で、
3,000円で落札したものです。

オリンパスのプログラムEE(シャッタースピード、絞り自動)カメラです。
特徴はなんと言っても大口径のレンズでしょう。
高感度フィルムとの組み合わせでは暗い場所でも鮮明に写すことができます。

このカメラは私がコンパクトカメラ好きになるきっかけになった、
「Pen D」と一緒に、親にもらったけれど、壊れていた「35UC」の兄弟モデルにあたります。
「35UC」はこのDCの上位モデルにあたり、マニュアル撮影が可能になっています。
しかし、それ以外の仕様はまったく同じになっており、
この「35DC」は大口径レンズを生かしながらも、
手軽に撮影できる一台として、存在していたようです。

手に入れた「35DC」は距離計連動の2重像が不動だっただけで、
ほかの撮影機能は一切問題が無いようでした。
そのため、上の軍幹部のみ分解しました。


正面
オリンパスのまじめなデザイン。
キャノンやコニカなどに比べて冒険が無いですよね。
レンズの周囲には露出計(cds)のためのレンズがあり、
やはりF=1.7の大口径レンズが目立ちます。
レンズの横に小さくはまっているのは、右側がフィルム感度(ISO)のメモリ、
左側がそれに連動する露出計の採光窓です。
上面
左から巻き戻しノブ、ストロボホットシュー、
ガイドナンバー設定ダイヤルと小窓、
カウンタ、シャッターボタン、巻上げダイヤルがあります。
また、鏡筒の斜め上にはセルフタイマーのつまみもあります。
鏡筒部はピントリングよりも先端に黒い部分があるのがわかるでしょうか?
それがフィルム感度、設定リングになります、設定値は25-800です。
その内側がピントリング(距離計)です。
オート専用機なので鏡筒部分の作りはシンプルですよね。
背面
ファインダーの左にあるのはバッテリーチェックボタンとそのLEDです。
そしてファインダーがあって、右にBLCボタンがあります。
これは「ブラケティング・ボタン」で、逆行での撮影の際に、
ボタンを押すことによって、露出を1.5段階明るくするものです。
よって、人物などが陰になってつぶれてしまうことを防ぐ機能です。
上の写真でもわかるかと思いますが、
フィルムのまき戻しノブや、巻き上げノブなどがあまり飛び出さないように薄く作られています。
しかし、しっかりと共通の逆Rをとって、デザインされています。
このあたりもコンパクトカメラとしてのこだわりなんでしょうね。
ファインダー
真中の黄色い部分が2重像になっていて、ピントよりも遠いものは右側にずれて写ります。
また、下にメーターがありますが、針はシャッターボタン押下と同時に右から出てきます。
電気式で動くのではなく、シャッターボタンを押し込む動きと連動するので、
自分で動かしているみたいで、面白いですよ。
裏蓋の開閉
裏蓋は左下のつまみを引き下げる開閉式です。
また、左側面にフラッシュの同調端子があり、
「ELECTRO F」と「M BULB F」が切り替えられるようになっています。
何が変わるのかわかりませんが、現代で使うなら「ELECTRO F」でいいのでしょう。
分 解 編
軍艦内部1
開くとこのような感じです。
配線の取り回しが複雑なことが、電子カメラであることを主張しています。
手前にあるファインダー部を取り外した状態です。
ファインダー部裏側1
左側に見えるネジがレンズの動きを伝え、連動する部分です。
それがその下にある板を動かして…
ファインダー部裏側2
…右の穴にはまっている鏡(右に置いてある部品)を回転させるはずなのですが、
この鏡の支柱が錆びていたため、スムーズに回転しなくなっていたのでした。
ファインダー部裏側3
このように鏡の支柱は綺麗に磨かれていて、完全な精度が出ていなくてはならない部品です。
今回錆びが出ていたのは、精度に関係がない、黒く塗装されていた部分なので、
適当にヤスリで磨いて修理完了!
軍艦内部2
軍艦カバーをつける直前の状態です。
かなり複雑な状態になっていますね。
ただ、向かって左側のギアが複雑な部分も、ユニットごとに組まれていますし、
厄介なのは右側の配線の類だけでしょうか。
作 例
七島八島湿原(長野県諏訪市-霧ヶ峰)
紙焼きをデジカメで撮ったのでオリジナリティは損なわれています。
アクのいい色味ですが、全体的に淡い色調で、描写はとてもシャープです。
2003.02.19:記載
2003.10.03:作例追加

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