2006年09月08日

●イタフラ車の維持費

アルファロメオというイタリア車に乗っていると言うと、「壊れるんでしょ。維持費大変そう~」「燃費悪いんでしょ」という、同情とも賞賛とも取れる微妙なお言葉を良く頂くんですよ。世間一般的にはそういう評価なんでしょうね。特に所有した事が無い人から見たら。
多かれ少なかれどんな車も壊れるし、外車が壊れるという話のほとんどは、「壊れる」じゃなくて「壊す」の間違えだったり、ディーラーの対応やサービスマンの腕が悪かったりするんじゃないかな。
それに維持費なんてどの車も大して変わらない、むしろ排気量や重さに比例するんじゃないかな。燃費悪いなんてそんなの乗り手次第だよ。
でも、そう説明するのがまた困難なんだよね。

なので、自分がこれまで経験してきた事と、なんとなく普段思っている事をBlogに書いてみたいと思う。
ま、このエントリーは備忘録ですね。

まず、初めに乗ったプジョー306。コイツは大変だった。
なんせ購入したのはヤフオクだし。いや、ヤフオクが悪いんじゃなくて、車の程度が悪かった~!乗っていた人がメンテナンスし無さすぎ!
まず場所が秋田で乗られていた車なんだけど、あそこは雪国。冬にも乗られていたからか、融雪剤で足回りが錆々でグッチャグチャだった。なので、それに起因するトラブルは国産車でも同じだね。

306独自と思われるトラブルは2回。インジェクタの劣化と、オルタネーターベルトテンショナーの劣化。
インジェクタはきちんと閉じなくなって、高圧のガソリンがシリンダー内に垂れてしまっていた。多分だけど燃料フィルターの交換を怠ったからじゃないかな。部品はBOCH製だし、悪くない。
これは深谷のCarolで部品取りになっていたシトロエン・エグザンティアのエンジンから拝借して完治。Carolには散々お世話になったなぁ。

テンショナーは走行中に固着して落下、その場でレッカーとなった。走ろうと思えばバッテリーの電力だけで走れない事も無かったんだろうけど、バッテリーの寿命を考え、JAFでレッカー。これもきっと融雪剤によってベアリングが錆びたか何かで固着したんじゃないかな。判りやすいメンテ不足。国産ではタイミングベルトを単独で交換するのかもしれないけど、欧州車ではテンショナーも同時交換があたりまえ。あたりまえの事をあたりまえにやらないと壊れるのは仕方ないよ。知識不足かな。

そんなもんかな。
2年チョイ乗って、その二件の修理代金は計9万円。


あと、サス交換の際にスプリングが長すぎて、国産用のスプリングコンプレッサでは間に合わず、仕方なく二組のコンプレッサを使用して何とか作業した事もあったっけ。あれは危険だから二度とやりたくないな。


燃費はこのときにはあまり計っていなくて、満タン入れた際に気が向いたら計算機で計算して、その場で確認して終わりって感じだったな。
306は不思議とどこをどんな風に走っても、結局9km/lという数字でした。田舎道をのんびり走っても、高速でおとなしく走っても。そうかと思えば峠道をガンガン飛ばしたり、都内ばっかりブンブン走り回っても。
なーんか不思議と9km/l前後でした。


次にプジョー206。コイツは新車だった事もあって、3年半ノートラブル。
あ、そうでもないや、日本製のスターターモーターが固着して一回レッカーされたっけ。
実はもう一件、クイックシフトの取り付けが甘くて運ばれたのは自分のミスだし(^^;
よって3年半の修理代金はゼロ。

燃費に目覚めたのはコイツに乗り換えてから。
なぜかと言うと、306に比べてエンジン特性が環境対応の為か、下はスカスカに薄く、回しても盛り上がりの無い、実用一辺倒で面白みの無いエンジンだったから。
それに、センターのマルチファンクション・ディスプレイに表示できるリアルタイムの燃費計が、燃費に対する興味を倍増させたのは確実。
この頃よく走った川越~朝霞間の平均燃費は最高で20km/l、平均でも17km/l程度だったと思う。普通の街乗りでもカタログの14km/lはキープできていたので、テンロクのスポーツモデル(と呼んで良いかは微妙だが)でこの燃費は国産車と比べてもまぁまぁ優秀だと思う。


そして今の愛車、alfa156
程度の良い、記録簿のついた中古だっただけにあまり不安は無かったけど、既に2回入庫済み。
購入してすぐ、燃料系の動きが渋くて、センサー部分を掃除してもらい解決。これは保証でカバー。
そして先日のミッションが逝った件。これは購入8ヵ月後だったので保証無し。
ま、運が悪いんだろうね。修理代19万円。これは痛い。
これはさすがにメンテナンスでどうにかなる部分でもないし、前のオーナーもディーラーで整備していたようなので、オイル管理のミスとかではなさそう。

燃費は購入時からの領収書をすべて取ってあるので、今のところ12km/lと、このクラスの車としては優秀だと思う。あ、でも購入してからほとんど遠出しかしていないので、街乗りは10km/lくらいかな。
おまけに何とかなるだろうと思って、国産の燃費計を取り付けてみたので、もう少しで初の満タンすると燃費計が正確な値をはじき出してくれる事になるんだけど…
今はガソリンが高くて150円前後なので車の使用を控えているため、満タンにするのはしばらく先になる予定(^^;

Posted by いっしー at 2006年09月08日 22:19
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コメント

明日、部長面談で考え始めたら眠れなくて、
ふら~っと寄ったノリスケです。

車の故障大変だったね~ぇ

>多分だけど燃料フィルターの交換を怠ったからじゃないかな。
>部品はBOCH製だし、悪くない。

噴射系は微妙だからね~ぇ
僕が感じたほかの原因で、燃料金属配管中のメッキかホースの成分が溶け出して、
Inj内部に析出し摺動不良起こしたんじゃないかな~ぁ
BOSCHもそこら辺いろいろ手を入れてるっぽいし・・・

>国産ではタイミングベルトを単独で交換するのかもしれないけど、
>欧州車ではテンショナーも同時交換があたりまえ。あたりまえの事を
>あたりまえにやらないと壊れるのは仕方ないよ。知識不足かな。

欧州人の走行距離はとても長くて(通勤で片道100kmとか・・・)
しかもあまりメンテナンスしないんだよね~ぇ
だから今のトレンドとしては極力メンテフリーで
しかも交換部品数削減が必須になってるよね~ぇ

ベルト周りだったら10万kmノーメンテで、
しかもサーペンタイン化と言って、1本のベルトで複数の補機を回す形になってるしね。
交換するにしても1本のベルトだけで済むような思想に向かっていると思うよ。
(最近感じてることで、車の維持費に関する考え方は欧州人も日本人も
 やっぱり一緒で、金のかかる車は嫌いらしい・・・)

Posted by ノリスケ at 2006年09月12日 02:28

おぅ!専門家のコメントさんきゅ~!

>車の故障大変だったね~ぇ
ある程度覚悟していたから、おかげで色々な事を体験できたので、良かったよ。
ガソリンも高いし、アレから車全然使わなくなっちゃったよ(^^;

>僕が感じたほかの原因で、燃料金属配管中のメッキかホースの成分が溶け出して、
そうか~!フィルターがタンク側だから配管のゴムのカスとか金属の錆って可能性も強いなぁ。
確かに材質がイマイチ?って感じることが他にもあったから、
耐久性を考えるとその辺りの煮ツメが甘いのかもしれないね。
どうりで持病になるわけだ!

>だから今のトレンドとしては極力メンテフリーで
>しかも交換部品数削減が必須になってるよね~ぇ
確かにPSAなんかは日本車にいろいろな面で抜かれたここ十数年で、
エンジン周りが大きく変わってきてるのを感じるよ。特にコスト面。

でもイタ車は・・・結局GM資本でGMの部品使ってタイベル→チェーンにしたみたいだけど、
GMの資本が無くなったこれからはどうなることやら。
当時(98年)からアクセルや各種スイッチを電気信号に置き換えたのは画期的だったと思うんだけどねー
維持費削減は当たり前だよね。お金かけたい人なんているわけないし(^^;

突き詰めると乗らないのが一番お金かからないし、エコなんだよなぁ。。。w

Posted by いっしー at 2006年09月12日 06:12