2006年06月05日
●2010年度を目処に燃費基準にJC08モード採用
車の燃費計測、新方式で厳格に…数値1割以上悪化か[@CARS : YOMIURI ONLINE]
一ヶ月以上前の記事だけど、どうしてもBlogで書いておきたかったから。
私も昔は国産車大好きで、車に興味を持ち始めた高校時代から「絶対にスカイラインかシルビアを買ってやる」と思っていました。
しかし、実際に買った車は『プジョー306』というフランス車。
日本の車は数字的な性能は疑い様も無く世界一。
販売台数もそれに相応しいものだとは思うが。。。
その性能がおかしい。
馬力やトルクといったものは、どうやら広報車という特別にパワーの出ている個体を提供して計測するらしい。
燃費も同様。
しかも車自体のセッティングは、実用的な燃費を狙っておらず、カタログに載る良い値が出ることだけを目的にしているらしい。
なんじゃそりゃ。
なるほどね。
道理でカタログ上はとても良いけど、実際にはその8割の性能しかないというのも納得がいく。
ハイブリッド車なんて暖気後のフル充電状態から計測するから、良い値が出るのはあたりまえだ。
なんだかユーザーを騙してるなぁ。
ちなみに、以前乗っていたプジョー206のカタログ燃費(14km/l)達成率は、最高燃費で140%、市街地走行で100%でした。
国産車は良くて8割。普段からカタログ燃費出す人なんていないでしょ。
ハイブリッド車なんて半分切る車も珍しくないもんね。
そこで面白いのが...
同じ車でも欧州の燃費基準だと全然違う数字が書いてあること。
例えばホンダのFit。日本では発売時に23km/l(今は24km/l)という驚異的な数字で話題になったけど、
コイツの欧州でのカタログ燃費は17.2km/lですよ。(コンバインモード)
市街地燃費は13.7km/l。こんなもんでしょ。実際。
面白いのは、郊外モードでも19.6km/l。
ココで出てくるのが、それじゃあ、日本の24km/l(10・15モード)って何よ?!?!?って言う問題。
もし、自分が買おうとしている車の実燃費が知りたいとか、今乗っている車の実燃費とカタログ燃費との乖離がすさまじいとか言う方は、是非、欧州で売っている同じエンジンの車のカタログをご覧下さい。
日本のカタログ燃費を超えるのは至難の業ですが、欧州の値を目指して走るのは至って現実的です。
ちなみに、10・15モードの内訳とは…
ゆ~~~っくりと40km/hまで加速するとか、もっとゆ~~~~~~~~っくり70km/hまで加速する。
それで終わりみたいです。
誰がそんな運転するんだよ。そんなスピードで走ったら迷惑だよ!って激しく突っ込みたい。
ともかく、ガソリンが高い昨今、お財布のためにも環境のためにもエコドライブしましょうね♪
ちなみに、うちのアルファロメオ156ツインスパークは、今のところ12km/l程度で推移しています。(納車後7,000km走行)
カタログ燃費は不明です(^^;
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しかも、10・15モード燃費計測専用のドライバーというかアクセル操作係の人がいるんですよね。その人の腕(足?)次第で燃費値も大きく変わるとかで、各メーカー職人さんを抱えていると聞いたことがあります。これじゃまさに無意味なデータですよね。
そんな人までいるんですか。。。(´△`)
しかし今思ったのですが、やっぱり「○秒で△km/hまで加速」っていうのは目安でしかないんでしょうかね。だって何度トライしても正確に出来る人なんているわけ無いですからねぇ。
そういえば、10・15モード判定ロジック ってあったような・・・・。
ナニソレなにそれ?ロジックってどういうこと?
モード判定ロジックと言うのは、「現在排ガス試験を行っている」ということを判定するものです。モード判定がおこなわれると専用の制御を行い、NOxの削減や燃費の向上を(ドライバビリティなどを犠牲にして)目指します。
まあインチキと言えばインチキです。
おー!コモンレールにお乗りの方が日本にもいらっしゃったのですね。
えー。そんなモードに切り替えて測定しているんですか。教えてくださってありがとうございます。
うーん。スバルのi-driveみたいに、ユーザー自身でそういう選択が出来ればまだ許せますが、判りやすいインチキですね。
欧州でも、Euro4に対して試験モードに入ると車が感知してエンジンマネージメントを変えています。 最新のディーゼルもこれを行なっている為、実際のモードとはかけ離れています。 そこでEuro4の車両で日本の11、10・15モードを測定すると全くとんでもない数値が出てきたりします。 特にディーゼル車の中には学習機能を有するもの(307Hdi136等)も存在し、307HDi136の10・15モード実測値18.2Km/l も当初達成が難しかったですが、今は、それ近く走ります。 要するに自動車メーカーは排ガスさえ低ければよいというのが一般的で、そのために莫大な費用を使っています。
でもプジョーのように、排ガスは、あくまでゼロエミッションが理想とし、その中でも優先順位をつけて対策するメーカーだって存在する事は知っておいてください。
確かにプジョーは本文でも書いたとおり、実用燃費はとてもよいのに、カタログの燃費は振るわないんですよね。ライバルより0.1でもいい数字を出すだけの物よりも、しっかりしたポリシーに基づいて開発されている物は、車に限らずどんな物でもいいですよね。色々ありがとうございます。