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リアブレーキの清掃(固着・引きずり修正)



 これは306に乗っていたときから知っていたことですが、 プジョーの小型車、私が知っているだけでも106・206・306はリアブレーキの構造に欠陥があります。

 それは、通常のディスクブレーキのパッドを取り付ける方法では、 キャリパーに2本のスライドピンがあり、ブレーキパッドの両端をスライドさせていますが、 プジョーのキャリパーはパッドの片方がキャリパーのガイドにそって動くだけであり、 もう一方を押さえとガイドを兼ねたピンになっているのです。
 キャリパー側はバネで押さえつけられているだけなので、 比較的スムーズに動きますが、もう片方は押さえとスライドを兼ねてしまっているため、 パッドとディスクの削りカスなどがたまり、うまく動かなくなってしまうのです。

 私の206も1万km程度から引きずりの症状が出てきて、 道に沿って壁などがあると、常に「シャー」という音が聞こえていましたが、 とりあえず弊害も無いので放って置きました。
 しかし、あまり長い間放って置くと、リアブレーキが動かなくなったり、 また、ブレーキパッドがディスクに当たった状態で固着してしまうと、 燃費の悪化や、最悪の場合には、熱でブレーキが利かなくなってしまうことも考えられます。

 点検方法としては、定速走行中にサイドブレーキを力をいれて引っ張って、 リアをロックできるくらいであれば、問題ないかと思いますが、 力いっぱい引っ張らないと出来な場合には、すでに固着してきています。

 解決の方法はリアのパッドを一度バラして、清掃後、 ブレーキ専用のグリスをつけ、組み付け直すことです。
 しかし、そもそも構造的に問題があるので、 根本的な解決にはなりません。
 そのため、プジョーに乗る限り、1万kmくらいおきに、 この作業をしなければならないか、もしくはあきらめましょう。

 先述のとおり、放って置いてもかなり悪化しない限りは、 大きな弊害はありませんので、気にならなければ放って置きましょう。 それがラテンな車に乗るコツです(笑)


清掃方法

これがスライドピンです
ジャッキアップしてタイヤを外した状態です。
赤い四角で囲んだものがスライドを押さえを兼ねているピンです。
青丸の針金を引き抜いた後、赤矢印方向に、マイナスドライバーとハンマー等を使って、 取り外します。
スライドピンを外しました
金ブラシでよく磨いたあと、パッドが摺動する面にブレーキ用のグリスを塗っておきます。
通常のグリスや556ではダメです。 ちなみにパッドを取り外してパッドカスの掃除をしても良いですが、 一度外してしまうと、キャリパーのピストンを押し入れなくてはなりません。
ピストンに切り欠きがついているので、そこにドライバーなどを差し込み、 ネジを回す要領で数回回してあげると十分な隙間を確保できます。
パッドを組み付けるときには
緑の矢印で示したように、パッドの出っ張りがピストンの隙間に合うように、 ピストンを回してやる必要があります。

2003.10.05:走行距離13,200kmで清掃

2007.6.26:リンクさんくす>ちゃねらー
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/auto/1177075374/816-827
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