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ダイレクトエアクリーナー装着2 〓詳細〓



 今回はダイレクトエアクリーナーの取り付けの際に、 前回は仮固定しかしていなかった点の改善と、 クリーナーのスポンジ交換を詳細にレポートします。
 このキットはコスト削減のために本体のエアクリーナー部分は、 中古で済ませてしまっています。 そのため、まずは新品のエアクリーナーへの交換を行い、 その後はエンジンルームにしっかり固定して取り付けます。


第1部エアクリーナーフィルター取り付け

換えのエアクリ1
こんな感じで丸いスポンジがビニール袋に入っています。
ここで用意するものは特にありません。(^-^)
換えのエアクリ2
スポンジは2層になっているんですね〜
しかもパッケージ(ビニール袋)の説明書きを見ると、 内部に特殊な粘着剤を染み込ませてあるとか。
洗って再利用できないのはこういう理由なんですね。(^^;
カバーを外します
まずは本体から格子状のカバーを外します。
真中にあるネジを手で緩めれば簡単に外れます。
このように外れます。
結構丈夫なカバーみたいで、そのままはずれてきます。
取り付け開始
スポンジを袋から出して、色の濃い、スポンジの目が粗いほうが外側になるように、 取り付けをはじめます。
しわが寄らないように
ここでしわが寄ってしまうと、 その部分で吸気をスムーズに行うことが出来なくなってしまうので、 均等にうまくはまるように工夫しながら入れます。
スポンジ組み込み完了
横から見るとこんな感じです。
ここであまり凸凹しているようだと、 すき間が開いてクリーナーの意味がなくなってしまう可能性もあるので、 やり直したほうがいいでしょうね。
緑亀
HKSのこの巣パーパワーフローは網が亀甲模様で、クリーナーは緑なので、 よく緑亀と呼ばれます。
本体に取り付けます
付ける時も外すときと同様、まん中のネジを締めるのみです。
本体完成!
もう一度、周囲にすき間など片寄りが無いかチェックしましょう。


第2部エンジンルームに固定するためのステーを取り付け

一番端の穴をクリーナーのネジと共締めします
本当はエアクリの根元のを何かしらの方法で固定したかったのですが、 206のエンジンルーム内に固定できる場所が見当たらなかったため、 エアクリの先端で固定する方法を選択しました。
まぁこちらのほうが動いた時には安定するのでヨシとしましょう!
ここでギュッと閉める前に…
固定するためのステーとの位置を調整するために、 下の2枚の写真を参考にします。
横から見た図
曲がっている板をこのように取り付けます。
上から見た図
206の場合、サクションパイプの曲がっている方向と同じ方向になるように、 ステーの金具を取り付けます。
ここでネジをギュッと締めつけましょう。


第3部エンジンルーム内に固定

インテーク側のバンドを緩めます
プラス(+)ドライバーで少し緩めれば外れます。
インテークを外す
蛇腹になっている部分があるので、無理やり手で上に向かって押せば外れます。
エアクリボックスのネジを外します
外周に4ヶ所あるネジ(+)を緩めれば外れます。
エアクリボックスの蓋を外します
4箇所のネジを緩めれば外れます。
純正のエアクリを外します
これは手で簡単に外れます。
純正エアクリボックス(下)を外します1
下部がゴムで固定されていますが、手で引っ張れば簡単に外れます。
純正エアクリボックス(下)を外します2
上部はこの部分がはまっていますので、ムリに逆らわず、真上に引っ張れば外れます。
キノコの固定1
206のボディ側にある穴にネジを通して、エアクリにつけた金具の先端にある穴に通します。
キノコの固定2
ネジをしっかり締めつけて固定します。
サクションパイプの接続1
φ70のパイプは206のインテーク側にはスッポリとは入りません。
そのため、本来バンドで締め付けるはずの少し狭い部分の、 手前までしかいれることが出来ないので、 端から1cmくらいのところを全週にわたってケガいておきます。
サクションパイプの接続2
1cmだけでも、全週にわたって入れるのは結構難しく、チカラワザになる部分もあります。(^^;
サクションパイプの接続3
間違いなく1cm程度入ったことが確認できたら、 本来バンドを締め付ける位置ではなく、 その外側のぎりぎりの場所をバンドで締め付けます。
これで作業は終了です!


第4部完成〜改良例

完成!
エアクリがほかの部品に干渉していないかを確かめ、もし当たっている場合には、 パイプの接続を少し奥に入れたりして調整します。
遮熱板作成
台所の油跳ね防止の板で簡単に作りました。
材料代298円ですが、それなりに効果はあるみたいで、 走行時の吸気温度は外気温とあまり変わらない程度に安定します。
エンジンルーム全景
エアクリが変わっただけでずいぶんとレーシーになりますね。
遮熱板1
アルミ板が薄いので効果の程は???ですが、走行しているときには、 熱い空気を吸う事はなくなったみたいです。
遮熱板2
このあたりのレーシー度100%じゃないですか〜?


10分インプレ

 まずやっぱり音がすごいです。 306のときにはCPUもブルマジにチューンしてあったし、 排気側も中間パイプがストレート、エンドもデビルXLという、 ほとんどフル交換だったので、明らかに甲高い音に変わり、 エンジンブレーキも少し効きが弱くなったりと、 吸気抵抗の減少を全身で感じることが出来ましたが、 今回もなかなかの効果を上げてくれました。
 まずアイドリング時ではほとんど変わりませんが、 注意して聞いてみると、少しだけ排気音の低音が強くなっているのを感じます。
 さらにアクセルをブリッピングし、 一気に開けるとエアクリからの吸気音がものすごいです。 『シュゴッ!』って言います。 どの回転域からでも、アクセルを床まで一気に踏むと『シュゴシュゴ』言います。
 そして走り出すとその効果に驚きます。 普通の発進のときのように軽くアクセルを踏んでクラッチを繋いでいくと、 ある程度でエンジン回転数が落ちてきて、 いつもの感覚でそのタイミングでクラッチを繋ぐと・・・ まだ回転が落ちていないので、「ガクッ!」とショックを受けました!!! そうです。低速トルクが増して、 同じアクセル開度でもクラッチの接続による回転の落ち込みが、 少なくなっているのです。
 さらにいつもより早いタイミングで2速に入れてみることにします。 通常では206は1速と2速のギア比が離れているので、 これまでは2,500rpm程度までは1速で引っ張るのですが、 そこを2,000rpmそこそこでシフトUPしてみると、1,000rpmくらいで2速につながり、 エンジンは苦しげにガクガクと振動して加速しないのですが・・・ ダイレクトのエアクリの場合には、その回転数でも振動は少なめに、 スムーズに加速し始めます。
 そうなんです。2速1,000rpm以下でも十分に実用になるんです。
そして低い回転域でもそのままアクセルを多めに(半分程度)踏むと、 『ガボボボボボ…』と、まるでスバル車の水平対抗エンジンのようなトルキーな音とともに、 いつもよりも車体を数m先まで引っ張っていることに気が付きます。
 それは通常走行時でも同じで、アクセルを半分以上踏み込むと、 今までは聴いたことが無い音とともに、車体をグイグイ引っ張っていきます。
パワーチェックをしたわけではありませんが、 私の実感で低速トルクが20%増し程度の感じがします。
 さらに高速側まで回した時のエグゾーストノートは、 206のショボイ純正マフラーでさえ・・・
ここから先は実感して見てください。別世界です。 というか、おとなしく走りたい方は自然とアクセルを踏めなくなってしまいます。(笑)
ほとんどの人はその反対だと思いますが(笑)

 さらに、'01以降の206には瞬間燃費計がついているので、 いつも走っている道で、いつもの走り方をした結果、 燃費が0.3〜0.5l/100km程度良いことが解りました。
 さらにエアコンをつけたときにその差はさらに広がったように感じます。
 ポンピングロス(Link)という、燃費とは切っても切り離せない言葉がありますが、 吸気抵抗を少なくさせることでそのロスを最小限まで押さえることができるので、 燃費が良くなるのもうなずけます。
 しかし、アクセル開度が大きいとき、特に最大の時には、 これまで得られなかった空気の吸入量が得られ、 それによって当然インジェクションから噴射される燃料の量は、 これまで以上に増えるので、加速力の増大と同時に燃費にも影響があるでしょう。

 また、このエアクリーナーはクリーニングが出来ないかわりに、 3,000〜5,000km毎に交換の必要があります。ただし、その価格はおよそ2,000円だし、 入手に関してもオートバックスなどの大手の自動車用品店ならどこでも扱っているので、 メンテナンスに関しても大きなアドバンテージがあることを最後に書き加えておきます。

ともかく、言葉で説明しても仕方ないので、音を聞いてください。
PHSの録音機能でとったので、音量がまちまちですが、適当にあわせて聞いてください(^^;

運転席での吸気音Sound(WMA32kbps-142KB)

エンジンルームでの吸気音Sound(WMA32kbps-255KB)

車体の後での排気音Sound(WMA32kbps-123KB)

運転中の排気音Sound(WMA32kbps-87KB)


第5部改良編その2

吸気温計を設置
エアクリのキャップのネジに温度センサーを固定し、 吸気している空気の温度を測ることにして、 どの程度、エンジンルームの熱を吸ってしまっているのか、 数字でみて見ることにしました。
とりあえずは灰皿の上に置いておきます
私がハタチ頃、カローラFXに乗っていた時に、 スキーに行くときに外気温計として購入したものがまだあったので流用しました。

 温度を見ることができるのは、チューンナップした後でも安心ですね。
 「きっと熱い空気を吸っているからパワーが出ないんだ」とか、 「クルージング中は快適に空気を吸えているな」とか、 想像でしかありませんが、いろいろ感じることが出来ます。
 できればバキュームメーターが欲しいのですが、 運転席をこれ以上レーシーにしてしまうわけにもいかないし・・・(笑)

私の交換履歴(メモ)
エアクリ交換:2003.07.12:新品フィルターに交換(11,000km走行時)
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